2009年5月28日の撮影です。
第五高炉と聞いてあの事だなと思った人は工場萌えな人かもしれません。千葉県千葉市のJFEスチール、東日本製鉄所の第五高炉のことです。高炉の解体作業を見ることができると当時話題になりまして、茨城の実家に帰省した際に行ってみようと思ったのでした。最寄駅はJR蘇我駅で、海のある方向を見ればすぐにわかりました。今のGoogleマップで見るとフクダ電子フィールドの辺りですね。
近くに寄ると解体作業の為に手前にあった建物や木々が取っ払われて高炉が露わになった状態でした。製鉄所の高炉がこんなに邪魔なくすっきりと見えることはないと聞きました。加古川や姫路の製鉄所を思い浮かべたら、確かに間近では見られない奥まった所にあります。これだけ近くから撮影できるのは今後ないかもしれないし、貴重なことなのかもしれません。居合わせた人と軽く会話をしたんですが、その人は何回も見に来ているらしく、夕暮れ時に豆粒のような重機が動いている様子はSF映画のワンシーンを見ているようだったとおっしゃっていました。近くに居たらそのような光景を写すこともできたんですね。うらやましい限りです。
蘇我に着いたときはまだ雨が降っていなかったんですが、そのうち雨が降り出してフクダ電子アリーナの建屋で雨宿りしながら撮影していました。目の前にすると圧倒されてしまい、全体的に撮ったらいいのか、部分的に撮ったらいいのか、どこを切り取って撮ったらいいのか分からなくなり、撮ったものを後で見返してみると、構図の変化がなく似たようなものばかり写してしまってどの画像を使ったらいいか悩む羽目になりました。最後の二つの画像は現在、千葉市蘇我スポーツ公園内にある高炉モニュメントです。当時、公園はまだ完成していなかったと思います。