2006年11月21日の撮影です。
兵庫県宍粟市にある原不動滝に行ってその帰りに周辺エリアの紅葉を撮影したものです。
カエデの葉に半逆光気味に当たって透過しているのを背景を暗くシンプルにすることで印象を上げるというのはよくある方法ですね。ただ、このままだと締まりがないような感じに思えたのでちょっと調整をしてみます。
締まりがないように感じるのは色が薄いからと思い、コントラストを上げてみました。少し背景が暗く落ちてカエデの葉の赤色が少し濃くなりました。これはこれでいいかなと思いますが、いったん元に戻して露光量を下げて全体を暗くしていってみます。
露光量を下げて全体を少し暗くしてみるとコントラスト調整した時と違い、落ち着いた感じが出てきました。カエデの葉の鮮やかさが違いますよね。見比べる限り、コントラストを上げたほうが良いような気がします。
続いて、かすみの除去の数値だけを上げて全体の濃度を濃くしてみます。鮮やかさはコントラストを上げたときより低いですね。この画像で締まりのなさを解消するのにはコントラストを上げたほうがベストかなと思いました。(と言っても現像後のブログ用画像で違いが分かりづらいですね)
先ほどはかすみの除去を上げてみましたが、今度はかすみの除去を下げてみました。ようするに霞ませるということです。するとこれはまたこれで悪くない感じです。シャープさを出そうとするよりもソフトさを出した方が雰囲気はいい感じになりそうだと思いました。
次に明瞭度だけ上げて調整しました。カエデの葉がはっきりと出てちょっとうるさい感じに見えます。全体的にシャープさが出ています。
今度は明瞭度だけを下げてみました。カエデの葉の葉脈がぼやけた感じになり、反射した部分も白飛びが抑えられた感じです。なんとなく写真じゃなくて絵のような感じもします。
最終的にコントラスト、かすみの除去、明瞭度、シャドー、ハイライトの調整をして完成としました。